【ラグビー】"ONCE IN A LIFETIME" に向けて
ラグビー【rugby】
楕円形のボールを手で持ち運んだり足で蹴ったりして、相手のゴールに持ち込み得点を競う球技。
- 中国語橄榄球(簡体字); 橄欖球(繁体字)
- 韓国語럭비
- アラビア語رجبي
- ロシア語регби
参照元:weblio国語辞典、goo国語辞書、Glosbe
「4年に一度じゃない。一生に一度だ。- ONCE IN A LIFETIME -」
と銘打ったラグビーワールドカップ2019日本開催まで、あと2か月となりました。
みなさん、この一生に一度の世界的スポーツイベントを、訪日観光客とのコミュニケーション対策を実行する絶好の機会と捉えてください。(広告:まだ間に合います。翻訳は弊社にご相談を!)
実は、ラグビーワールドカップはFIFAサッカーW杯、夏季オリンピックにつぐ世界3大スポーツイベントですが、サッカーやオリンピックよりもインバウンド対策は重要であると言われているのです。
その理由は、
- サッカーW杯やオリンピックよりも開催期間が長いため、観光客は長期間滞在する可能性がある
- 日本全国12都市で開催され、オリンピックよりも広範囲に観光客が分散される
- 紳士のスポーツと言われるラグビーのファンはヨーロッパやオセアニアが中心で高所得層が多い
そして、なにより
- ラグビーファンは試合前から、そして試合後もビールを(日本人の想像を超えるほど)大量消費する
ということです。
それでは、ラグビーワールドカップの試合開催都市では、訪日観光客に対してどのような対策・アピールをしているのでしょうか。翻訳会社としても気になるところです。特徴的なものをあげてみましょう。
【岩手県 釜石市】
「いわて・かまいしラグビー情報」の英語サイトを用意。その中で、訪日客へのホスピタリティーの1つとして、英語表記のアイコンをダウンロードして自由に使えるようになっていました。
このアイコンのイラストが独特です! ちょんまげで裸体の男性が、お風呂のマナーや免税、支払方法などを教えてくれるのですが、ラグビーバージョンも追加されています。これは、SNSで映えるかもしれません。
【埼玉県 熊谷市】
"Just North of Tokyo!" という埼玉県民の気持ちまんま(私も埼玉出身)のキャッチコピーで埼玉県を紹介する英語サイトの中に、「Rugby World Cup 2019 Host City Infomation Kumagaya Saitama」のページがありました。
その中で"Before and after Matches"として、熊谷のレストランや埼玉の名所を紹介。
また、熊谷駅前からスタジアムまでの道を「ラグビーロード」と名づけ、周辺のおすすめスポットを紹介する英語ページを作成しています。
【愛知県 豊田市】
Toyota City Official Travel Site「VISIT TOYOTA CITY」は、昨年10月に英語・韓国語・中国語で公開されたようですが、豊田スタジアムで開催される試合にジョージアとイタリアが決まると、早急に両国語に翻訳されたページが追加されました。こういう対応は素晴らしいと思います。
また、愛知県公式観光情報Webサイト「Aichi Now」の英語版にも、訪日ラグビー観戦者向け特設Webサイトが追加されています。「歴史やものづくりを紹介するページのほか、スポーツバーやパブなどナイト観光の紹介及び豊田市周辺情報等、外国人目線による幅広い情報を掲載」(同サイトより) とのことで、内容充実のカッコいいサイトです。
【大阪府 東大阪市】
大阪府と東大阪市によるラグビーワールドカップのサイトが、英語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ジョージア語など9か国語で用意されており、アクセスや大阪の名所の案内がざっくりとされています。
そして、日本語サイトには「府民や飲食店、企業等、誰もが気軽におもてなし(ホスピタリティー)力を向上させることができる、歓迎、盛上げのためのお役立ち情報」(同サイトより) をまとめたページがあり、商店街の接客でよく使うワードを英・韓・中国語で記載した「おもてなし会話帖」や「指差し会話シート」を提供。
また、大阪府提供の飲食メニューを無料で14言語に翻訳できるサイトを紹介しています。
【大分県 大分市】
"Once in a Lifetime in Oita"として英語のホームページを作成し、大分でのラグビー開催情報の他、大分の観光案内、温泉、食べ物、体験案内などの各英語ページと連携して大分をアピールしています。
やはり大分、Onsenの紹介が充実していますね。そして、なんと"Tattoo-friendly"の温泉が検索できます! インバウンド対策の重要項目の1つ、マーケティング・リサーチがちゃんとされているのでしょうか、素晴らしい。
その他、九州では、福岡市、熊本市でも試合が開催されますが、九州では全体的に多言語に翻訳された情報サイトも多く、訪日客への対策がきちんとされているなという印象です。
【神奈川県 横浜市】
さて、弊社がある神奈川県横浜市も開催都市となっています。
横浜市では、「YOKOHAMA KANAGAWA RUGBY NEWS」サイトを用意し試合やスタジアムの情報を掲載。横浜観光情報サイト「YOKOHAMA OFFICIAL VISITERS' GUIDE」とリンクし、ラグビー情報や観光情報を案内しています。
そして、みなとみらいの臨海パークにファンゾーンを作り、週末には無料のパブリックビューイングを行うようです。出場国のグルメや様々なステージイベントもあるようですよ。近郊の方は、ぜひ足を運んでみてください。
私はサッカーファンですが、もちろん行きます! 一生に一度のラグビーファンの盛り上がりっぷりを楽しみたいと思います。(そして、こっそりインバウンド対応状況もチェック!)
2019.07.22