【頷く】a nodding acquaintanceship
うな ず・く(‐づく)【頷く・肯く】
肯定・同意・承諾などの気持ちを表して首をたてに振る。
- 英語nod
- 中国語点头(簡体字)
- 韓国語끄덕이다
- マレー語angguk
- イタリア語annuire
参照元:weblio国語辞典、goo国語辞書、Glosbe
地元のスポーツクラブで知り合ったインド人のAtulさんが先週末に母国に帰国されました。インドのある都市の商工会議所から東京駐在員として赴任され、1年半を過ごしたところでの急な異動と言う印象でした。
少しショックだったのは、件の商工会議所は東京駐在を廃止して、既に沿海部を中心に何カ所か拠点のある中国に、更に拠点を増やすべく蘇州にAtulさんを新たに駐在させると聞いた事です。
縮小する日本経済が見放され、中国の内陸部の新興工業都市(蘇州は観光都市と言うイメージが日本では強いですが、立派な工業都市なのですね。)へと言う世の中の流れか? これからも日本は世界との関わりが減り、内向きになってしまうのか? と心配になりました。
Atulさんに1年半の日本の印象を伺ってみたところ、「日本は美しい国で人々も優しく勤勉であると聞いていたが、1年半の滞在で私もその思いをより強くしました。」と嬉しい賛辞を頂きました。
但し、スポーツクラブの男性更衣室で会う人々については、日常会話として日本語は使えないAtulさんにとって、少し居心地の悪い「a nodding acquaintanceship」の関係だったと残念がっていました。我がクラブの常連メンバーは、団塊の世代など既にリタイヤされたご年配の紳士が多く、「男は寡黙を以って良しとする」と言う昭和世代の美徳観もあってか、Atulさんの英語を聞いて理解はできている様子なのに、うなずくばかりでレスポンスの会話が無く、良好なコミュニケーションを図れたとは言えなかった様です。
2020年の東京オリパラに向けて日本に来られる外国人が急激に増えています。彼らにまで「日本人は皆良い人だと思うけど、もっと会話をしたい。」と言われないように、我々オジサンは暫し、理想とする高倉健さんの事は脇に置いておいて、ニコヤカに「Welcome to Japan ! What can I do for you ?」と話しかけてみましょう。
とかく会話が減って寂しい老後になると心配されている老紳士たちの生活が、大きく変わるかも知れませんよ!
2018.08