【桜】開花宣言2018
さくら【桜】
〔名〕バラ科サクラ属の落葉高木または低木。[季]春。
- 英語cherry blossom, sakura
- 中国語樱(簡体字); 櫻(繁体字) 韓国語벚꽃
- タイ語ต้นเชอร์รี่
- トルコ語kiraz ağacı
- フィンランド語kirsikkapuu
参照元:weblio国語辞典、goo国語辞書、Glosbe
3月19日、横浜で桜の開花が発表されました。さあ、お花見です。
スケジュールを確認したり、場所取り当番を決めたり、春はいろいろ忙しいですね。
会社がある横浜近郊で有名なのは、大岡川沿いの桜並木。上大岡辺りから南区をずーっと横切って野毛まで、両岸に桜の帯が続きます。川面にピンク色が映ってきれいです。
さて、「桜」って他の国では何て言うのでしょうか? 気になってちょっと調べてみました。
「桜・桜の花」のことは、お隣韓国では벚꽃(ポッコッ)。
中国語は樱(イン)、日本の「桜」の漢字の大元ですね。
英語で「桜の花」はcherry blossom、お馴染みです。「桜の木」はcherry tree。
日本では、桜と言えば「花」を思い浮かべますが、サクランボ(実)をメインにした言い方です。
ドイツ語で「桜の花」はKirschblute(女性名詞)。「桜の木」はkirschbaum(キルシュバオム:男性名詞)。バウムクーヘンでもお馴染みの響きbaumは木の意味、kirschはサクランボのことで、英語と同じ表現です。
スペイン語ではcerezo(セレッソ)、大阪のサッカーチームで知られています。cerezoは「桜の木」のことで男性名詞ですが、サクランボはcerezaと言い、女性名詞になるようです。「桜の花」を言いたければ、flores de cerezoと言わねばなりません。
イタリア語はciliegio(シリエージョ)、フランス語はcerisier(セリシール)、どちらも男性名詞でした。どうやらロマンス語では「桜」といえば「花」より「木」を意味するようです。「木」は男性名詞になることが多いんです。
しかし、ポルトガル語のcerejeira(セレジェイラ)は女性名詞でした。なぜでしょう。面白いです。
さらに面白いのは、ロシア語のсакура(女性名詞)で、発音はサクーラです。日本語がそのまま伝わったようです。他にвишня(ヴィーシュニャ:女性名詞)という単語もありますが、どのように違うのかはよくわかりません。日本の桜のように花を楽しむのはсакура、西洋のサクランボを採る桜はвишняなのかなと、勝手に推測しています。
このように、花の名前の単語ひとつ取っても、国によって表現方法が違い、また言葉の持つイメージも少しづつ違うんでしょうね。翻訳して異なる国の言葉で同じイメージを伝えることは、大変なことだなと思います。
2018.03