【つなぐ】コーディネータが渡す「たすき」

つな ぐ【繋ぐ】

離れているもの、切れているものを続け合わせて一つにする。また、そのようにして通じるようにする。

  • 英語connect
  • 中国語连接(簡体字); 連接(繁体字)
  • 韓国語잇다
  • ベトナム語Kết nối 
  • ドイツ語Verbinden

参照元:weblio国語辞典goo国語辞書Glosbe

明けましておめでとうございます。

今年もお正月恒例の箱根駅伝が開催され、青山学院大学が総合優勝を飾りました。パワフルなランナー達の走りは、見ているだけで、ワクワクして、年の初めから、私たちに元気を与えてくれますね。

さて、そのランナー達が、区間ごとに「たすき」をつないでいく光景をみるにつけ、その「手渡しをする」という工程は、私たちが翻訳コーディネータ業務の際に、常に無意識のうちに踏む工程と同じであることとして、今回、その重要性を改めて認識致しました。

翻訳を希望されているお客様がご所有の「原稿」を「たすき」に置き換えると、以下のようなリレーが図式化されます。

たすきを原稿に置き換えて繋いでいくランナー達
たすきを原稿に置き換えて繋いでいくランナー達

最初に、コーディネータが、たすき(原稿)を受け取った時点で考えることは…

  1. 原稿の取扱分野(経済法律宗教、世界情勢、etc.)と文字数を確認した上で
  2. 今回はどのランナー(翻訳者)に翻訳作業をお願いするか?
  3. その次にどのランナー(チェッカー)にチェックをお願いするのか?
  4. 何日間の工程にするのか?
  5. どういった点に注意をしなければならないか? ミスが生じやすい点はあるのか?
  6. 翻訳後に、データ関連作業等々は必要なのか?
  7. 今回に限り、特別な要望事項が申し伝えられているのか?

といったチェック項目を頭の中でひとつひとつ解決させたうえで、翻訳業務のリレーをスタートさせるのです。

駅伝ランナーとコーディネータで異なる点といえば、コーディネータは、その「たすき」となる原稿を翻訳者に手渡した時点でその任務を終えるわけではなく、以降の手渡しの度毎に介入し、それぞれの工程が抜かりなく進行するように常に細心の注意を払いつつ、最終的にお客様の手元に翻訳原稿をお届けするということです。

こうして、コーディネータの想定通りに手渡された「たすき」を、ご満足いただける内容の翻訳原稿として、お客様の手元にお戻しすることで、一連の工程が無事に終了します。コーディネータとしても、そのリレーによる成果が想定通り、もしくは、それ以上の成果を上げることが出来たときほど喜びを感じることはありません。

今年も、出来るだけ多くの翻訳の「たすき」を、迅速に確実につないでいくことが出来ればと思っております。

今年も皆さまからの多数のお問合せ、ならびに、ご依頼をお待ち申し上げます。

2024.01.05


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