書き手と読み手の両方になりきる
テーマ2 翻訳に一番重要な事・大切な事
文書の目的と読者を意識するために書き手と読み手の両方になりきる
翻訳をするにあたり一番大切なのは、その文書が何に使われるか、誰に読まれるかを意識することだと思います。
たとえば、社内での情報共有を目的とした資料であれば、情報を過不足なく正確に伝えることが何よりも大事になります。ところが、同じ資料を社外向けのプレゼン資料として使う場合、正確に訳すだけでは十分とはいえません。プレゼンターにとって使いやすく、かつ、プレゼンを聞く人の心に訴える資料になるように翻訳することが求められます。
文書の目的と対象読者を意識して訳すプロセスにおいて効果的だと感じるのは、書き手と読み手の両方になりきることです。
「この文章を書いた人はどんな人なのか。どんな状況で、どんな目的で書いたのか」等々、書き手を想像して、その人になりきります。同じように読み手についても想像してみると、不思議なことに、原文を読むだけでは気づかなかったことに気づいたり、文脈を理解できたりします。
その結果、読む人を混乱させる不要な情報を省いたり、接続詞を補ってわかりやすくしたり、何かしらの工夫が生まれ、お客様に満足していただける翻訳に近づくのではないかと思います。
得意分野:ビジネス一般、規格・仕様書、IT
対応言語:英語→日本語
翻訳歴:約7年 *NAIwayに登録された年を基準に表記