「人間性」で翻訳

テーマ3 翻訳者の役割と今後について

最近はITを利用した機械翻訳の精度が向上して誰でも簡単にそれなりの翻訳文が作成できるようになりました。今後も技術の進歩が進み、さらに正確な機械翻訳ができるようになると思われます。

囲碁、将棋の世界ではコンピュータが人間を負かしてしまうことが珍しくなくなりましたが、機械翻訳が人間よりも優れた訳文を作成できるようになるとは思えません。それは対話型ロボットがいくら進化しても、人間同士の会話レベルまで決して到達することはないのと同じことです。

機械は「人間性」を持つことができないのです。人間の「心」を機械が持つことはできません。
従って喜怒哀楽が溢れる味のある翻訳文を機械が作成することはできないのです。

また翻訳者に常に求められているのは、原文を機械的に翻訳するのではなく、書かれている内容の背景を理解して、もし表現の不足していることに気がついたら例えば原文には書かれていなくてもそれを補うことも必要です。これもIT翻訳ではできないことです。

今後の翻訳者はこのようにIT翻訳と差別化を図れる翻訳に心がけることが必要です。


得意分野:特許、自然科学、電気・電子、半導体、材料、IT、磁気記憶装置
対応言語:英語→日本語
翻訳歴:10年以上 *NAIwayに登録された年を基準に表記

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【翻訳者コラム3】 翻訳者の役割と今後について

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